働く30代ママ ~M字曲線の向こう側~
平成18年度の国民生活白書では、総務省の「就業構造基本調査」のデータに基づいたM字曲線が載っている。
M字曲線。国民生活白書の説明は次のとおり。
年齢層別に見た我が国の女性の労働力率は、20代半ばと50代前後という二つのピークを持ついわゆる「M字カーブ」を描くことが知られている。これは、出産・育児を機にいったん離職・非労働力化し、その後育児が終わってから再び働き出す女性が多いことを反映しており、我が国における継続就業の難しさを示している。
ファイルを御覧いただくと、1987年には30~34歳の女性の労働力率が57.1%なのに対し、2002年の調査では、65.6%になっている。この15年間で、同年代での労働力率は8.5ポイントアップしている。これについて、皆さんはどう考えます?
国民生活白書の更なる細かい分析によれば、結局は、女性が結婚や出産を機に退職せず継続して就職する人が増えたというより、晩婚化や晩産化による独身者・子供のいない女性の割合が増えたために、M字の底があがったということらしい。
そして身近な例を考える。確かに、晩婚化・晩産化が進んでいる。今時の働く女性は、30代で結婚し、30代後半になって第1子を産む、という例を見聞きする。ワタシが第1子を産む頃は35歳はマルコウなんていわれて、高齢出産につき危険が伴う、といわれたものだけれど。
ワタシのまわりでは、40歳を過ぎて結婚した友人が2人いるし、40を過ぎて第1子を産んだ友達も3人ほど知っている。みんな、結婚してもやめず、出産してもやめず、それぞれ働いている。子供を産む・産まない、それぞれの選択肢だ(産みたいけれど残念ながら授からない。。。という人もいる)。ふと思い出す。私が結婚した頃、職場のある人から、「子供は最低3人は産まなきゃ駄目だ」、くらいのことをいわれたこともあるっけ。(余計なお世話だ。このオヤジ、と思った。これは今でいうならセクハラか)
だから、確かに、M字曲線、表面上はあがっているのだけれど、30代の子育て期にある女性が、辞めずに働き続けられるようになった、と喜んでいられる状況ではないのかもしれない。何にしても、保育園が不足しているようだし。子育てにお金もかかるし。
それでも、10年前より、ずーっと働きやすくなっていると思う。けれども、若いママたち、それぞれ10年前にはなかった悩みも多いんだよね。これから先15年後、このM字曲線、形を変える日が来るのでしょうか。
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