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子育て期の男女への仕事と子育ての両立に関するアンケート調査

長い調査名ですが、厚生労働省の委託調査です。

子育て期の男女への仕事と子育ての両立に関するアンケート調査

未就学の子を持つ男女(男女正社員、女性非正社員、女性無業(専業主婦)を対象とした調査で、4,110件の回答があったそうです。

分析項目は

①未就学の子を持つ男女の就労状況

②夫婦の就労状況と年収

③働き方の希望と現実

④勤務先の従業員規模と働き方

⑤最初の子を持つ直前と現在の働き方

⑥地域別就労環境

⑦結婚・出産を機とした離職

⑧職場の両立支援

30ページにわたる調査結果が掲載されているので、興味ある方はリンク先をごらんください

ワタシがおもしろいとおもったのは、まず、夫婦の年収

男性の年収が300万円未満ではパートナーの年収は150万円以上が多いということ。まあ、世帯年収としては多い方がよいでしょうから・・・

が、女性では、年収が低い層と高い層で、それぞれパートナーの年収が高いそう。つまり、夫が高収入な世帯ではパートナーは「扶養の範囲内」ではたらくか、もしくは、共働きで女性も高収入か・・・・という構図のようだ

また、1年以上の離職期間をおく「再就職」の場合、150万円未満の年収しか得ていないケースが多いようです。パートとして、短時間で、低賃金だけれど、子どもや夫、家庭での時間を大切にしている主婦の方々の姿がうかがえる。いわゆる「扶養の枠内」ってやつでしょうか。

男女別離職理由では、女性の離職理由のトップはやはり「ひとりめの子の妊娠」34%。「結婚を機に退職」と答えた方も33.2%。男性の離職理由はこうした結婚・出産以外の理由がほとんどだ。

地域ブロック別の片道通勤時間。とくに、男性をみると、関東では30分未満が極端にすくなく、24.5%。一番多いのは30分以上1時間未満で42.7%。1時間以上というかたも30%以上いる。

我が埼玉県でも、都内に通勤する方がとても多いので、パパたちの帰りがおそく、ママたちが家庭を守っている・・・ということなのかな。

まあ、育児しながら通勤ラッシュの電車に1時間以上ゆられて毎日通うなんてできないですけどね。だからみなさん、当然、再就職は近場で、とお考えなのでしょう。

このほか、職場の両立支援の状況などが掲載されています。育児休業の制度がない、と答えた方もまだまだたくさんいらっしゃいます。まずは大きな企業からなのでしょうけれど、会社の理解がないと両立はむずかしいですよね。

仕事と子育ての両立。個人の問題としてではなく、社会環境の問題として、制度の充実や定着が図られるような新しい支援策でもできるといいんですけどね。新政府の予算、どうなっていくんでしょうか・・・

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コメント

話題が子育てから離れてしまい申し訳ありませんが、不景気で税収が伸びないなか、色々な対策に税金を投入するのは無理な状況だと思いますけどね。
まずは景気対策と言う事で、新政府は円高に誘導したいみたいですが、輸出により利益を上げている企業には大打撃ですよね。
また、日本円より金利の高い外貨預金で資産を増やそうと思っていらっしゃった方には、為替差損で資産が減少する結果に・・・
輸入品が安くなるのは消費者にとってはいいけど、国内で製造業を営んでいる企業は作っても商品が割り高で売れない事態になりませんかねぇ?

これじゃ、ますます税収が減って、財源確保が難しくなるように思うのは私だけでしょうか?

投稿: katsuei | 2009年10月 2日 (金) 09時39分

いろいろな調査があるんですね~。

これらの調査を反映させてくれるような新政府の政策に期待しますね。

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投稿: うさぎの母さん | 2009年10月 2日 (金) 09時49分

何十年も通う仕事先に毎日往復何時間もかけるなんて
信じられない・・
でもみなさん好きでそうしてるわけじゃないんですよね^^;
僕は育児休暇は女性だけじゃなく男性もとるべきだと思う
やはり生後2ヶ月くらいは2人がかりでも大変なくらいです
男も大変さをわかった方が良いと思う。

投稿: たか | 2009年10月 2日 (金) 10時53分

私も子供ができて退職しました~。

なかなか、育児休業制度がある企業は少ないでしょうねぇ。
ましてや、この不景気。。。

仕事と家庭の両立。
たくさん収入は欲しいけど、子供達との時間も欲しいし。
難しいデス。。。

投稿: ちゃっとこ | 2009年10月 2日 (金) 12時30分

いろんなことが見えてきますね。
私たちの仕事に対するテーマは
「両方ともワークライフバランス」。
片っぽうがバリバリ、ではなく、
双方働くけど、双方育児家事するようにしています。

私は、男女の差を見比べた時の理想として、
女性が(従来の)男性並みになるのではなく、
男性が(現在の)女性に近づく、ではないかと思います。
男性には、スタイルの転換を、
女性には良きモデルの確立を、
それぞれ努力したい、してほしい、と思います。

投稿: すとれちあ。 | 2009年10月 2日 (金) 19時35分

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