社会保障制度改革の行方
社会保障改革に関する方向性が
5月12日に
内閣官房から発表されましたね
いろいろ言葉が躍っております
基本的方向性としては
○全世代対応型。未来への投資
あらゆる世代が信頼感と納得できる社会保障制度を構築
現役世代の就労と社会参加を支援しつつ次世代を育成
老若男女問わずに雇用を中心に能力を形成し発揮する機会を拡大
○すべての人が参加できる社会~共助をベースとして重層的なセイフティネットの構築~
第一のセーフティーネットとして非正規労働者への社会保険の適用拡大や低所得者対策の強化
第二のセーフティネットとして求職者支援制度の創設など
最後のセイフティーネットとして生活保護制度の見直しなど
○多様な主体が連携、協力することにより多用やサービスを供給する体制
住み慣れた地域での医療・介護サービスを受けられるシステムの構築
○安心に基づく活力
経済の成長が社会保障の機能強化につながることから強い経済。財政体制をつくる
とありますが、
理念そのものはこれまでいわれてきたことを
改めてまとめたものとなっているようです
具体的策としてあげられているのが
○子ども・子育て支援 ~子ども・子育て新システムの実現~
子ども手当や幼保一体化(子ども園)により社会で子育てを支援しようということのようです
○就労支援~みんなで働こう、人間らしく~
全員参加型社会の実現。若者、女性、高齢者、すべての人が働く社会。
○医療・介護~全盛大への配慮と長期的な持続可能性~
医療や介護人材の確保や資質の向上、医療・介護保険制度のセーフティネット強化
○医療イノベーション~日本の医薬品・医療機器産業の国際競争力強化~
日本初の革新的医薬品・医療機器の開発と実用化
○年金~新しい年金制度の創設に向けて~
所得比例年金(社会保険):すべての人が同じ制度に加入し所得が同じなら同じ保険料、同じ給付
最低補償年金(税財源):高齢期に最低限受給できるという額を提示
○貧困・格差~重層的セーフティネットの構築~
現役世代の自立支援や地域での支え合い、生活保護の見直しなど
○低所得者対策
家計全体をトータルにとらえて医療・介護・保育などに関する自己負担の合計額に上限を設定
という感じです
盛りだくさんですが、きれいな言葉が躍っていて
具体的に何がどうなるのかよくわかりません
議事録でも読めばわかるかもしれませんが
さっとみた感想では
・・・うう、疲れる将来像だなあ…
自分たちの親は
一生懸命働いてきて
健康でさえあれば結構いい生活を送っている
(もちろん苦しい方もいる)
そんな親を見て
「定年になったら旅行に行ったり、趣味にふけったりして悠々自適に暮らしたいな」
なんて淡い期待を描いていましたが
定年後も体が丈夫ならなんとかして働いて日々の生活資金を補っていく世の中となりそうです
高齢者の生きがいやらゆとりある老後やら生涯学習を楽しもう
20年ほど前は、職場でそんな言葉が踊っていたな
将来設計を描くのって難しいとは思いますが
今まで本気で
人口減少の超高齢化社会を描いてこなかったつけが
だんだん若い世代に回っているような気がします
震災で
「みんなで助け合う社会を作ろう」
という機運が高まっていますが
個別の問題になったとき
どこまで本気で取り組めるか
政治力が必要とされるところだと思いますが
民主党政権への期待はすでにかなり失われ
かといって他の政党になって
劇的に何かが変わるわけでもなさそうなので
なんとなく明るい未来が描きにくくなっているのかもしれません
定年後も何か仕事ができるように
健康管理に気をつけなくちゃ・・
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