内助の功、棚卸の時 〜社会保障と税の一体改革〜
昨日の日経新聞「内外時評」です
社会保障と税の一体改革が進む中でまたまた先送りにされた
「3号被扶養者」問題
現在の「妻の保険料は厚生年金の加入者全員が肩代わりし、基礎年金を受け取れる」という制度を作った時の国の「社会の標準モデル」
「会社員の夫と専業主婦の妻、子ども二人」
現在でもいろいろな制度改革の試算をするときもこのモデルをもとに新聞で取り上げられるので
我が家のように
「働く夫と働く妻、子ども二人」
という家庭は試算に当てはまらないため自分の将来のシミュレーションが今ひとつよくわからない
新聞にもある通り
いまや「働く人の4割は女性」で
1980年に1114万世帯であった専業主婦家庭は2010年には797万世帯で
共働きは逆に617万世帯から1012万世帯になったとのこと
「扶養の範囲内で働く」ことの優位性があるという理由で130万円以下で働く方も多い
新聞では
「専業主婦は夫婦の選択でそうした生き方を選んだ」だから控除はおかしいとしてきする税理士の方の意見が紹介されている
そうした生き方を選ばざるを得なかった女性もたくさんいたことだろう
働きたかったが子どもを預けられなかった
会社の理解が得られなかった
会社に制度がなかった
家族の理解が得られなかった
そういう逆境を乗り越えてまで働くのは小さな子供を持つお母さんにはよほどの覚悟と行動が必要だろう
そして何より働くための環境整備も進めてもらわなければならない
とはいってもやはり現行制度を存続させたままの改革でいいのかという疑問はある
一方で、急に月々万円単位での負担が増えることになっては共働きの我が家だった苦しい
個人も、社会も、結婚後の仕事のあり方を大きく見直す必要があるだろう
放っておけば女性も自然に働く人が増えるだろうから、その時まで待てばいい、ということではないと思うが
この議論に蓋がされている限り本当の意味での改革は進まないんじゃないか
と思ったりすることろである
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コメント
専業主婦でいる理由は確かに色々あると思います。
ただ、昨日伯母と話していて“お金が必要だと気付くときには何かと条件や規制があってねぇ”って言う言葉が残っています。
投稿: ミカオ | 2012年1月23日 (月) 14時48分
子供がいる専業主婦と子供がいない専業主婦がいますからねぇ。子供がいればまだしょうがないと許されるかな。子供がいないのに専業主婦で税の恩恵を受けているのは一番最悪ですね。日経にはそこまでは踏み込んで書いていませんでしたが。
投稿: ナルミ | 2012年1月24日 (火) 07時28分