人口減少社会を考える
7日の日経新聞です
「パラサイトシングル」を新聞紙上で名づけた
中央大学教授の山田正弘氏のオピニオンから
従来の家族、
おおむね30代までに結婚し、夫が安定雇用につき、定年まで勤め、子供を育て、離婚せずに老後を迎える
こういう「標準家族」は徐々に減少する(すでに減少しているのでは?)
一方で今まで通りの家族を維持できない人々が増えていく
そしてその人々の暮らしは様々で
同じ50代独身女性でも
正社員で元気な高齢の両親と同居して経済的に不自由のない人とか
非正規社員で離婚後も一人暮らし、生活が苦しい人とか
高齢になったときに親密な家族安定した経済基盤の一方か両方が欠けている人たちがいる
1990年ころまでは大部分の人が標準家族を形成、維持していて
当時の生涯未婚率は2~3%
国立社会保障・人口問題研究所の予測では
今の若者(35歳未満)の4人に歩地理は生涯未婚と推計されていて
2010年時点で50代男性の未婚率はすでに20%を超えている
一時はこうした独身世代が
親と同居しながら自分の収入を小遣いとして使えるリッチな未婚者「パラサイトシングル」であったが
今やその人たちがそのまま独身のままっ高齢の親と同居し、親の年金で暮らす
両親が亡くなったとき、非正規、家族を持たない、単身の高齢世帯が増えていく
親族もいない、経済基盤もない高齢者が街にあふれる可能性もある
じわじわと増えていく
「標準家族」ではない人々
自分たちの子供もこうしたシングル世帯になるかもしれない
ムスメがシングルで非正規になっても
我が家に子供を支える財力が残っているかは不明である
そして日本の多くの場所で
現在は「標準家族」であっても
子どもたちがシングルで過ごす可能性はとても大きいのである
ちょうど20年ほど前
男性も女性も結婚するもしないも自由
多様な生き方を認めよう
という風潮があった
それはとても素晴らしいことのはずだったけれど
多様な生き方はよいとして
暮らしていけないかもしれない人が増えていくという状況になりつつあるようだ
今更、産めよ、増やせよ、結婚しよう、などという時代には戻らないので
一人で生きていくために必要な制度を充実していく必要があるのかもしれない
少なくとも
年金など
「標準モデル」といわれる家族像の見直しは必要なのではないでしょうか
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コメント
そうですね。一人の方が気楽。私の知人にも、そんな考えで一人で生活している人が何名かいます。その人が老後、どんな生活を送る事ができるのか、想像が付きませんよね。年金制度だってどうなっちゃうか分からないですからねぇ。
投稿: Katsuei | 2012年11月 8日 (木) 08時07分
一人での老後って 淋しくないんでしょうか?
何かあれば 兄弟とかにも 迷惑もかかるだろうし
やはり 自分の骨を拾ってくれる 分身は 居てくれた方が 良いと 思うんですけどね。。。
投稿: てっちゃん | 2012年11月 8日 (木) 16時52分