非正規という働き方を選ぶ理由
労働力調査が発表されております
2016年の平均値です
役員を除く雇用者のうち正社員は3,355万人
昨年に比べて51万人増加
非正規の職員・従業員は2,016万人
昨年に比べて36万人増加
最近の雇用情勢はとても人手不足という背景もあり
正社員も非正規雇用者もともに増えています
現在、非正規雇用者の占める割合は37.5%
今や10人のうち4人近くが非正規雇用者
2012年には35.2%でした
年齢階級別にみると
非正規の職員・従業員が多い年齢階級は男性では55~64歳
女性では45~54歳、および35から44歳
増えた要因は
定年後に働く男性と、子育てが一段落してから働く女性
という図が浮かび上がります
そして、非正規という働き方(パート、アルバイト、派遣、契約社員、嘱託など)
を選んだ理由ですが
♪男性の場合
一番多いのは「自分の都合の良い時間に働きたいから」が25.0%
ついで「正規の職員・従業員の仕事がないから」が24.8%
「家計の補助、学費等を得たいから」13.0%
♪女性の場合
一番多いのは「自分の都合の良い時間に働きたいから」28.1%
「家計の補助、学費等を得たいから」25.1%
「家事・育児・介護と両立しやすいから」17.1%
「正規の職員・従業員の仕事がないから」11.5%
非正規で働く男性は有配偶者率が低いことから(女性は高いです)
男性の未婚率が高いのは働き方に関係があるのかもしれません
働く理由は人それぞれ
働き方もいろいろです
最近は非正規雇用者から正社員に登用する制度や
時間や勤務地を限定する正社員という働き方もあります
非正規雇用者の場合は
賃金が正社員に比べるとだいぶ低くなるので
現在同一労働同一賃金のガイドラインを策定して
不合理な格差をなくそうという動きもあります
最近は、ファミレスやコンビニで若い店員さんよりも
時間帯によっては高齢者が店員さんになっている姿をよく見かけます
年金支給年齢も上がってしまいますから
元気なうちは働く方が増えたんでしょうか
最近は定年まで働かないという方や
フリーランスで働こうという方も多くなっているようです
若いうちに就職した会社で定年まで働き退職後は悠々自適に暮らす
というスタイルは
遠い昔の姿になりつつあるようです。
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