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福島第一原子力発電所を視察した

とある方の紹介で
福島第一原子力発電所を視察する機会をいただきました
個人では行けないところとのこと、貴重な体験です。
 
まずは廃炉資料館に集合
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1階は廃炉の手順、2階は3月11日の東電の対応。。。
こんな感じの展示館
これは最近できたばかりの展示館で東電の施設
開館していれば誰でも観られます。
 
実は集合の直前には、車で行ったこともあって
帰還困難区域を通ってみました
車で通ることはできますが
徒歩や自転車などでは通行禁止されています
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震災の時そのままのお店や住居
ニュースや新聞で見るのと
自分の目で見るのでは
大分感じるところが違います
関東地方に飛散していたら
私たちも今こうして暮らしていることができなかったのかもしれん
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廃炉資料館で簡単な説明を受けてから
ガイドブックだけを手に
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ほかの荷物は置いて(もちろんカメラ類は禁止)
免許証などで身分確認
事故現場にバスで向かいます
 
入口で厳重な金属探知機などの入所検査を受けて
線量計を身につけて
バスで構内を一周するという視察コース
燃料デブリで問題となっている2号機も間近でみます
一気にバス内の線量計が上がります
 
廃炉のポイントは3つ
燃料プールからの(使用済み)燃料の取り出し
燃料デブリの取り出し
そして汚染水対策
どれもすぐには解決でいません
特に燃料デブリはいつになることでしょうか
難しい話はもちろんわかりませんが
40年、50年?
 
東電の広報の方は東電を代表してお詫びの言葉を述べておられました
「想定外の津波」だったのかもしれませんが
それにしてもなぜこんな海抜のところに原発を作ったんだろう
帰還困難区域の皆さんの生活はもちろん
廃炉までに何十年もかかる現実
バスは2号機と3号機の間を数秒間走りましたが
その間に(命には別状はないとしても)被爆するわけですよね
作業員の方たちの健康状態は
常にチェックされているということですが
あの中で作業している方やその家族はとても心配でしょう
埼玉県あたりにすんでいると
高放射線のことはすっかり忘れてしまいます
原子力発電所の恐ろしさを痛感してまいりました
 
何かあったときには扱いきれない原発
エネルギー問題への知見はあまりないので
あれこれ分析や詳しいことはわかりませんが
構内で線量計がぐっと上がる事情を目の当たりにすると
放射線、見えないだけに怖いです
医療などに必要なものもありますが
巨大な原発は万に一つの時の影響力は計り知れません
 
東電では廃炉に向けた準備に取り組んでいます
着々と進んでいて、構内のほとんどで、普通の服で作業ができるくらい除染されたとのかとでした。
時間はかかるけれど
ほかに影響が出ないように
しっかりと丁寧に取り組んでいくそうです
原発に限らず、技術の進歩で
何かわからない影響が出るような何かがほかにもあるのかもしれません
快適で便利な世の中が
それによって破壊されることもある
人類は気づかないうちに、
また取り返しのつかないことを繰り返しているのかもしれません

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