全ての女性が輝く社会づくり
が示されました
大きな柱は
1.女性の経済的自立
2.女性が尊厳と誇りを持って生きられる社会の実現
3.男性の家庭・地域社会における活躍
4.女性の登用目標達成
というものです
今回特徴があるのは
男女間賃金格差への対応でしょうか
女性の賃金は男性の75%くらいで
男女の賃金カーブを見ると
男性は50代まで上がっていってその後下がり平均で42万円程度
女性は20代からほぼズ~っと変わらず27万円程度
これは、男性はずっと働き続ける方が多いが女性は出産や子育てなどで離職してしまうこと
男性は正社員が多いが女性は非正規社員が多いこと
女性には管理職が少ないこと
などがその原因として挙げられます
年齢別に見ると若い頃は男女の賃金は同じくらいですが
年齢が上がると差が開いていきます
..と言うことは統計上はわかっていましたが
今回、301人以上の企業を対象に
女性活躍推進法に基づき、男女間の賃金の差異について開示の義務化を行うとのことです
さらに、非正規労働者の賃上げ、職種間格差の是正なども盛り込まれています
職種間格差と言えば、女性が多い福祉系の仕事は他の職種に比べると賃金が低いです
介護などの人手不足は
賃金が低いなのの労働環境があまりよくないことも要因の一つのようです
さらに、方針では女性デジタル人材の育成を挙げています
よりスキルを上げて、成長性の高い分野に就労していただければ、,と言うことです
さて、こうした方針が出たのはありがたいことですが
企業も本気になって取り組んでいただかなければならないですし
女性自身も自分ごととして20年後、30年後を考えてもらいたいものです
女性も男性も働く時代が来ています
女性も男性も,仕事も家事も一緒に取り組まなければなりません
そうした意味では
男性の育児休業取得、働き方改革推進は
今後ますます重要なキーワードの一つ
若い人たちよりも管理職世代の男性陣に是非しっかりと向き合ってもらいたいものです
みんな「いつかはなんとかなるさ」と先送りしてきた問題が
なんともならないままどんどん大きくなって
いよいよどうにもならなくなりつつある
急には変わらない世の中ですが
一人一人の意識が少しずつ変わっていくことを願います
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コメント
うちの女房も正社員だった仕事を退職して、出産・育児の後は、派遣社員。
正社員だった頃と年収はそんなに変わっていないと思います。
うちの女房が退職したのは、リーマンショックで勤務していた会社の経営状態が悪化していた事もありますが、専業主婦だった期間が長いと、なかなか正社員として雇ってくれる企業が見つからないですよね。
投稿: Katsuei | 2022年6月12日 (日) 22時39分
日本も海外並みに女性の活躍が加速してくれると嬉しいですね。
投稿: 仁 | 2022年6月14日 (火) 04時29分