調査・統計・白書など

妻の就業と出産 ~出生動向基本調査パート2~

昨日に引き続き国立社会保障・人口問題研究所の

第16回出生動向基本調査

本日は「夫婦調査」結果から

特に妻の就業の関係から

♪結婚前後の妻の就業継続者割合

2015年から2019年に結婚をした妻のウチ就業継続をしている人は79.8%.結婚退職は14%

私が結婚した1980年代後半頃は就業継続は56%、結婚退職は37%程度

結婚退職は大分減っております

♪第一子出生後の妻の就業継続割合

2015から19年に第1子を産んだ妻の農地、就業継続をしている方は育児休業制度を取得した人としていない人を合わせて53.8%

2010から2914の42.5%から11ポイント上昇

ウチの長女が生まれたころは25%くらいの方が就業継続していたようです

♪第1子妊娠前の就業状況

第1子妊娠前に正規職員だった女性が第1子1歳児に就業上の地位がどうなったかを見る調査(妊娠前と出生後の比較)

2015から2019まででは68.3%の女性が規職員(育休あり)です。ちなみに育休なし正社員は6.5%

ウチの長女の頃は19.1%しか正規職員がいなかったことを思うと

今時は育休を使って正社員として働く方が大幅に増加しているようです

また、第1子1歳児に同じ就業形態であった妻の育児休業利用割合は正規職員では9割以上、パートや派遣でも6割に急増中

♪子育て支援制度の利用

第1子が3歳になるまでの間に利用した子育て支援制度など

育児休業制度や保育所の利用はもちろん、地域の親子交流や相談の場の利用も増えているようです

夫の育児休業もじわじわと上昇中

ただし、夫の皆さん

5日くらいでは育児にはならないので

がんばって最低10日、できれば1ヶ月は休んでいただきたいところ

10月からは産後パパ育休の制度が導入されます

少子化で働き手がいない日本

女性だけが大変だ、とならないよう

女性だけでなく、男性自身もしっかりと育児に参加していける環境づくりを目指していきたいものです

企業の環境整備も大切ですが

やはり一人一人の意識が(女性も含めてね)大切なのではないでしょうか

 

 

 

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未婚者の結婚・出産意識 ~出生動向調査~

国立社会保障・人口問題研究所の調査

第16回出生動向基本調査

18歳から34歳の未婚者で

「いずれ結婚するつもり」と考える人

男性81.4%。女性84.3%

減少~

「一生結婚するつもりはない」

男性17.3%、女性14.6%

この数字の中に我が次女も入っているのね。.

結婚の利点

これまで多かった「自分の子供や家族を持てる」が大きく減少

変わって「経済的に余裕が持てる」が増加中

独身でいる理由。24歳以下では

「結婚する積極的な動機がない」が多数

希望するライフコース

「結婚し子供を持つが仕事も続ける」両立コースが今回初めて最多になり34%

「結婚し子供をもち、結婚あるいは出産の機会に退職、その後は仕事を持たない」専業主婦コースは13.8%

パートナーに「両立コース」を望む男性は39.4%で最多

結婚相手の条件として重視・考慮することは

「人柄」が最多

男性が女性に求める条件でここ最近増えているのが「経済力」

女性が男性に求める条件で重視することでは家事・育児の能力や姿勢が増えています

希望する子供の数は男性が1.82人、女性は1.79人

未婚者の生活スタイルを聞いたところ

「一人の生活を続けても寂しくないと思う」と答える人が増加中

ライフスタイルの考え方が

未婚の若者を中心に変わりつつあるのかもしれません

結婚→子供、という形もスタンダードでなくなるのかもしれませんね

少子化、ますます進むんだろう

我が次女は

「一生一人、寂しくない」

だそうです。

親しい友人もいない北海道の地で、

一人、毎日何をしているんだろう。。。

 

 

 

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家事の時間

総務省の調査です

社会生活基本調査

週全体の男女別家事時間

男性51分、女性3時間24分、その差2時間33分

ということで

男女の家事時間が少しだけ縮まっているようです

6才未満の子供を持つ夫、妻の家事時間を見ると

育児時間でパパの出番が増えています

2001年に25分でしたが

2021年には1時間5分

・・よく見ると

妻は3時間3分から3時間54分

家事時間は減り、育児の時間が増えているようです

子供にかける時間は夫婦共に増えているようですね

仕事をする子供を持つ女性にとってのハードルの一つに

夫の家庭への寄与があります

名もない家事も含め

妻の負担はまだまだ大きいでしょう

子供が巣立った我が家では

最近は食後の洗い物を夫がやってくれるようになりました

ルンバも夫の仕事です

ワタシは食事、洗濯、色々な買い出し。..などかな

子育てがないし、仕事も忙しいので

あまり家事に時間をとらなくなりました

後数年で定年なのですが

定年後は少し家に手をかけようと思っています

長女に子供が生まれたら

たまには孫育てもいいかもしれないけれど

うちの義母のように

毎日孫育てはできないなあ~~

 

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少子化社会対策白書

少子化社会対策白書

内閣府から公表されています

ワタシがまだ20代の頃、少子高対策対策と言う言葉を知りましたが

それから30年

本当に、何の効果もなかったですね

もうワタシも子供は産めないしね

長女が子供を産んでくれるかもしれませんが

次女はまったく結婚願望はありません

結婚についての意識調査

まあ、9割くらいの未婚者(18~34歳)がいずれ結婚するつもり、とのこと

結婚しない理由で多いのは

「適当な相手に巡り会わない」

ということですが

気になるデータ、増えてきているものとして

「異性とうまく付き合えない」

というのがあります

まさにウチの次女がこのタイプだなあ。。。

20代、30代の所得分を見ると

30代でこの20年の間に、低所得層にシフトしていることがわかります

賃金が上がらない日本

子育てにお金がかかるので子供を産まない人も多いことでしょう

オットンクウジつん家事・育児時間別に見ると

第2子意向の出生は家事時間が多いほ度出生数が増えるというデータもあります

合計特殊出生率は全国で1.33

40歳児の未婚割合,全国で男性は28.3%,女性17.8%

「もはや昭和ではない」

男女共同参画白書でいわれているように

長時間、無限定で働く夫とそれを支える妻、子供二人

なんていう世の中ではないんですよね

社会制度も変えていかないと

いよいよ世の中まわらない、

なんとかなるよ

そうね。そうかもしれませんが

自分も若い世代に支えられる年代になるので

できるだけ、若い世代が生きやすい世の中になってほしいものでございます

 

 

 

 

 

 

 

 

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全ての女性が輝く社会づくり

女性版骨太の方針

が示されました

大きな柱は

1.女性の経済的自立

2.女性が尊厳と誇りを持って生きられる社会の実現

3.男性の家庭・地域社会における活躍

4.女性の登用目標達成

というものです

今回特徴があるのは

男女間賃金格差への対応でしょうか

女性の賃金は男性の75%くらいで

男女の賃金カーブを見ると

男性は50代まで上がっていってその後下がり平均で42万円程度

女性は20代からほぼズ~っと変わらず27万円程度

これは、男性はずっと働き続ける方が多いが女性は出産や子育てなどで離職してしまうこと

男性は正社員が多いが女性は非正規社員が多いこと

女性には管理職が少ないこと

などがその原因として挙げられます

年齢別に見ると若い頃は男女の賃金は同じくらいですが

年齢が上がると差が開いていきます

賃金構造基本統計調査

..と言うことは統計上はわかっていましたが

今回、301人以上の企業を対象に

女性活躍推進法に基づき、男女間の賃金の差異について開示の義務化を行うとのことです

さらに、非正規労働者の賃上げ、職種間格差の是正なども盛り込まれています

職種間格差と言えば、女性が多い福祉系の仕事は他の職種に比べると賃金が低いです

介護などの人手不足は

賃金が低いなのの労働環境があまりよくないことも要因の一つのようです

さらに、方針では女性デジタル人材の育成を挙げています

よりスキルを上げて、成長性の高い分野に就労していただければ、,と言うことです

さて、こうした方針が出たのはありがたいことですが

企業も本気になって取り組んでいただかなければならないですし

女性自身も自分ごととして20年後、30年後を考えてもらいたいものです

女性も男性も働く時代が来ています

女性も男性も,仕事も家事も一緒に取り組まなければなりません

そうした意味では

男性の育児休業取得、働き方改革推進は

今後ますます重要なキーワードの一つ

若い人たちよりも管理職世代の男性陣に是非しっかりと向き合ってもらいたいものです

みんな「いつかはなんとかなるさ」と先送りしてきた問題が

なんともならないままどんどん大きくなって

いよいよどうにもならなくなりつつある

急には変わらない世の中ですが

一人一人の意識が少しずつ変わっていくことを願います

 

 

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勤労者皆保険にむけて

内閣府の会議

全社会型社会保障構築会議

中間整理の結果が出ております

全世代型社会保障の構築に向けての課題と目指すべき方向として

〇男女が希望通り働ける社会づくり・子育て支援

〇勤労者皆保険の実現・女性就労の制約となっている制度の見直し

〇家庭における介護の負担軽減

が挙げられております

特に気になる勤労社会保険と女性就労の制約となっている制度の見直し

被用者保険の適用については今年10月から

101人以上の企業での社会保険が義務化されますが

この企業規模要件や,非適用業種の見直しを検討するとのこと

また、フリーランスなども含めての幅広い社会保険の適用のあり方についての検討や

いわゆる「130万円の壁」で就労制限を行う女性が多いことから

社会保障,税制、企業の諸手当などについても検討を進めるようです

これまでも女性の就労については

この壁を撤廃しようと何度も検討が行われては消え。。。

という感じなのでどこまで進むのかわかりませんが

企業規模や適用業種を見直すことで

就業調整を行う女性が減るかもしれません

最低賃金が引き上げられると

終業時間を減らす女性が増えるとの声もよく聞かれます

企業の家族手当が出なくなるという理由だったりするようです

全員がガツガツ働くことを推奨していると言うことではなく

働き手がどんどん減っていく中で

働く世代が引退した高齢者を(配偶者も含めて)支えていくという今の社会保障制度が

いよいよ成り立たなくなるので

社会の仕組みを変えていこうと言うことを狙っています

今の若い人は結婚しないのも珍しくないので

扶養されない女性も増えてきております

病気や家庭の事情で働けない方もいますので

この制度に乗れない方を社会で支えていこうと「地域共生社会」づくりも

検討されるようです

2035年には就職氷河期世代が高齢者になり始めます

あと15年もありません

一人一人が自分のこととして

しっかりと受け止めなければならないのだと思います

15年後、自分はもう70歳を超え

支えられる側になっておりますが

健康を維持していくことが何より大事かなあ。。。

 

 

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ついに埼玉も人口減少へ・・・

2021年10月の人口推計が発表されました

2020年10月からの1年間に

64万4千人の減少になったとのこと

人口推計(総務省)

人口ピラミッドと言えば昔はピラミッド型でしたが

もはや壺、というより漏斗のよう

都道府県では沖縄県を除いて人口減少

65歳以上人口は前項で28.9%

うち75歳以上は14.9%

75歳以上人口の対前年増減率を見ると埼玉は最も高くて1.9%

埼玉県もいよいよ高齢者比率が上がってきてますね

いや自分自身ももうすぐ「高齢者」の分類

我が義父母は二人とも90歳を超えて健在

ムスメたちは既に家にいなくて老々世帯です~

コロナで出会いの機会が少なくなった若者

オンラインでの出会いで結婚を決めるのが普通になるのだろうか

働き手はますます少なくなるので

しばらくは引退できないかもしれないけれど

健康でないと仕事は出来ない

いよいよやってくる一人の働き手が一人の高齢者を支える「肩車型の社会」

なるべく自分で稼げるウチは稼がなくちゃなんでしょう

老若男女、働けるウチは自分の口は自分でなんとかしなければならない

物価も上がるし戦争もあるし、感染症も心配だし

世の中、どう変わっていくのかな

もうすぐ定年のワタシですが

ゆっくり引退、と言うわけにはいかないんだろうなあ。。。

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少子化進行中

令和2年版少子化社会対策白書 

7月に発表されています

コロナ騒ぎであまり目立たなくなっていますが

確かに新聞にちょこっと載っていたかな

そもそも子供を産む年齢の女性がもはや大分少なくなったので

これからは人口ピラミッドはしばらくは頭でっかちになって

そのうち細長くなるんでしょうか

2019年の全国の合計特殊出生率は1.36

埼玉県は1.27

一番低いのは東京で1.15

一番高いのは沖縄で1.82

少子化対策として

結婚支援から妊娠期の支援、そして仕事と子育ての両立や児童手当などの経済的支援

まあ、なかなか効果のほどはいかがでしょうね

そんな中で特集されていたのは

男性の家事・育児の参加促進

ようやくこういうところに言及することになったのね

ただ、男性の育児休業取得率はまだまだ低い

想像したとおりですが

大企業ほど取得しやすく、小さい企業は難しい

職場に制度があり、しかも上司の理解があるほど取得しやすい

男性の家事・育児参加すべきだという気持ちを持つ方は大分増えている

共働きも当り前になっている

仕事を辞めない女性が増え、

子供を産んでも正社員として活躍する女性はもっと増えるだろう

ウチのムスメたち二人ともがっつり正社員

多分、結婚しなくても生活していけるだろう

ただ、我が家の場合、次女には全く結婚に対する意欲がない

異性に関心がないのかしら

北海道の地で、だれかいい人が見つかるといいんだけど。

肉食長女はあれこれ悩んでは結婚までは行き着かない

いずれにしても今時は男性の家事育児は当り前になりつつあるので

まずは結婚だ

長女の周りも、次女の周りも、結婚する女子は少ないみたい

晩婚、晩産、独身

人の生き方はそれぞれだけれど

家庭を持つのも悪くないんだけどね

子供が少ない時代の我々シニア世代

迷惑にならないように

健康管理をしっかりしないとね

 

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合計特殊出生率減少

厚生労働省の人口動態統計

2019年生まれの赤ちゃんの数は

86万5234人

女性一人が障害に産む子供の推定人数「合計特殊出生率」は1.36

埼玉県では1.27

今や女性の半数が50代以上となる日本

少子化対策はうまくいかなかった

今20代や30代

ワタシのムスメたちの世代をみると

仕事頑張っている長女のような子たちは

なかなか出産のタイミングは難しいだろう

女性が仕事をするのが当り前の時代

もっと「家事」を女性から切り離した考えが出来ないのかな

色々な行政の施策をみると

「女性が仕事と家庭を両立しやすいように保育所を整備します」

と言うような文言が未だに多い

ありがたい、と思いつつ

「女性が仕事と家庭を両立しやすい」

男性はどうなのよ、と思ってしまいます

保育所は働くお母さんだけの施設ではなく

共働きで働く皆さんのための施設です

・・・

ま、実際はお母さんたちも

家事を120%頑張った上での仕事だよ

とハードルを上げている人も多いし

夫が「家事をしっかりやれば仕事をしてよい」

なんていう家庭もまだまだ多いし

子供のことは自分でしっかりやりたいから。。と思うママさんも多い

でもいろいろなところで

女性は家事を120%頑張るのが当然

みたいな思想がありますよね

仕事と家庭と両方選べる時代とはいえ

2人以上子供を産むためにはいろいろハードルがありそうです

ウチのムスメたちも結婚は遠そうです。

トホホ

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働く女性が増えています ~労働力調査~

労働力調査基本調査 令和元年 

が発表されています

労働力人口は2019年平均で6886万人

前年に比べて56万人の増加(7年連続の増加)

人手不足で人口が減少していて。..

と言われて久しいですが

労働力人口そのものは増えています(シニアと女性が増えています)

15~64歳の労働力人口も前年に比べて25万人増加

この内訳を見ると

男性は8万人減少する一方で女性が33万人増加しています

男性は、定年退職を迎える方が多いところですが

女性は子育てが終わって再就職する人が増えているのでしょうか

35~44歳の女性で1.2ポイント、45~54歳で1.4ポイント、55~64歳で1.5ポイント増えています

最近、コンビニやファミレスでシニアの女性を多く見かけますよね

少子化で学生アルバイトが減った代わりに

シニア女性が増えているのかもしれません

また、出産で退職する女性も減っていることもあり(晩婚化の影響もあるかも)

25歳から34歳の女性の労力人口比率は81.1%です

実際に働いている女性も増えていて

女性の就業率の伸びは男性を越えています

そして、非労働力人口は66万人の減少です

働きたい女性が増えたのか、働かざるを得ないのか

意識調査ではないのでわかりませんが

働く女性が増えているのは事実です

そして、シニアの働く女性も増えています

正社員も、非正規社員もともに増えておりますが

45歳から54歳と、65歳以上の女性の非正規の伸び率

それから45歳から54歳では女性の正規職員の伸び率も大きいです

男性は、なんといっても65歳以上の非正規の方の伸びが大きいです

週間終業時間が60時間以上の者の割合は0.4ポイント低下

働き方改革の影響でしょうか

これまでの日本の産業を支えてきた男性の皆さんがリタイアして

これからは新しい働き方を望む若者や

子育てが終了した女性

そしてシニアの活躍が目立ってくるでしょう

働き方も大きく変わるでしょう

今回のコロナウィルスをきっかけにテレワークを進める企業も増えるかもしれません

20年前とは働く環境が大きく変わりました

今は過渡期だと思います

女性の皆さんにはこの機会に

せっかく働くのだったら是非やめずに長く勤めるか

転職してもステップアップできる時代なので

しっかりとライフプランを考えながら働くことをおすすめいたします

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