結構売れているこの本
デフレの正体
「景気さえよくなれば大丈夫」という妄想をすて、「現役世代の人口の減少」に問題の根本がある。それではこの「現役世代の人口の減少」をどう補うのか考えよう・・・・
という感じの本で読みやすかったです
その中に
「女性の就労と経営参加を当たり前に」
という一章がありました。
これこそ、ワタシが去年2年間やってきた仕事の目標です
若い女性の就労率が高い県ほど出生率が高い
というデータがあるそうです。
若い女性が「出産退職」してしまうのは本当はとても損失なのです
せめて、出産退職した方が気持ちよく働けるように・・・・・
と、去年まで女性のための就労支援セミナーやカウンセリングを行ってきたのですが
そこで壁となる
「子供が小さいからかわいそう。」または「預け先がない」
「扶養の枠の中で働きたい」
「家事との両立ができない」
などなどなど
この本では、日本の女性の就労を進めるためのハードルとなっているのは
「男性の心の壁」
「女性同士の心の壁(足の引っ張り合い)」
「現実に家事をだれがやるのか」
など述べられております。
でも、ワタシはやっぱり「本人のやる気」が大きいと思いますね
出産後に退職しても暮らしていける方は子育てに専念したいという選択。これが間違っているわけではないとは思います
そして、辞めて数年経つと、正直言ってハードに仕事をするのは「辛い」
体がきつい、子どもの負担、家族の負担、今更仕事してもパートしかない、毎日通勤するのは面倒、などなど。。。
で、みんなが働き始めてふと気付くと一人
あら、これじゃまずいわと思っても急には働けない
まあ、無理に働かなくても暮らせるからのんびり行こう
となっていく方も多いですね。
この章を読むと、一部の方は
「無理に女性を働かせる気なのか!!」と思うかもしれません
そう、戦後長い間、女性は働く必要がなかったのですから
働くという選択肢がなかった時代が長かった。
サラリーマン家庭。働く父と専業主婦と子ども二人というモデル。こういう政策だったわけです
でも、そういう時代は終わりを迎えつつあると思います
こういうことは一朝一夕には状況は変わりません
でも、20年前と今では確実に違います
ワタシが仕事を始めたころと今では女性の働きやすさは本当に夢のようです
さらに上の世代の方の苦労は大変大きなものだったことでしょう
今から20年後は男性も女性も当たり前に働くようになっているのではないでしょうか
劇的に世の中を変えることは無理ですが、人の意識は少しずつ前向きに変わっています
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